本日、始業式が行われました。
【学校長講話】
皆さんおはようございます。また新年おめでとうございます。
新年はそれぞれが新しい目標を立てる時期でもあります。皆さんは目標を立てたでしょうか。
現代は特に将来を見通すのが難しい時代であると思います。様々なことが爆発的に変化している時代だからです。10年前には無かった職業が今では小学生の憧れの職業になっています。例えばYouTuberです。小学生の憧れの職業の第1位はサッカー選手、第2位がお医者さん。第3位がYouTuberで、総理大臣の名前は知らない子でも、Hikakinは知っているようです。
その憧れの職業を実現させている会社、世間で元気な会社は時代と共に変化してきました。世の中が求めるものが何であるかを的確に捉えて扱う職業が憧れの職業になっています。
私の子供の頃は世の中で食べるものがあまり無かったので、食べることが求められることの大きな問題でした。農業が重要な産業でした。子供を養うことができるというのが大人の価値観であったようです。次に便利なものを求めることが世の中の主流となりました。電気洗濯機、冷蔵庫、掃除機、テレビを求めるようになり、それを作る会社に就職することが学生の目標になりました。そして、自動車、パソコンと物を作ることを主とする会社が元気でしたが、変化しています。多分昨年の売上高ではトヨタは日本で第1位で2位はソフトバンクでしょう。
ソフトバンクという会社は1984年の創業でしかも孫正義さんが23歳で起業した会社です。ソフトバンクはスピードが第1という会社のモットーで発達した会社です。
最近ではMark Zuckerbergが2004年にfacebookを創業しました。彼は世界中にコミュニケーションの輪を作り、みんなに楽しんでもらうことを目的にプログラムを作り創業しました。また、山田進太郎さんは2013年にメルカリを起業しました。メルカリができてから10年ちょっとですね。昨年の上期の決算は史上最高とされています。メルカリのすごいところは今までの取引に革命を起こしたところです。経済的な取引はBtoBとBtoCしかなかったのです。
BtoBというのはBusinessとしての取引、すなわち会社と会社の取引、親会社と子会社とか、商社と販売会社との取引です。BtoCというのはcustomer お客とB、皆さんがマクドナルドでハンバーガーを買うことです。会社からお客が買う。私たちが物を買う場合はほとんど規模はどうあれ、販売することを職業とする組織から買っているのです。ところが、メルカリはどうですか。Cが直接Cから買っている。CtoCなのですね。小さな規模ではフリマや骨董市の一部がそうです。商品を仕入れてフリマで売っている人はCでなくBかも知れません。そしてメルカリは日本中、世 界中に広がっているのです。これは革命的なのです。これだけの規模で、Bを全く通さない取引が広がったということです。Bがなくなると困る人はたくさんいます。
さて、皆さんの目標はどうですか。今までよりもっと速く世の中が変化します。皆さんが大学を卒業する頃は7年から10年後位になります。2倍位のスピードで世の中が変化しますから今までの20年間と同じ位世の中が変化すると思います。今は存在しない会社が出現して収益決算額が日本一という可能性が十分あるのです。この中に20歳で起業する人が出るかも知れません。
しかしどんな時代になっても世の中で満たされていないものを与える会社が元気というのは変わらないのです。facebookは世界中で楽しくを目指し、メルカリは、世界中で物を大切にして環境に良い世の中を作り、子孫まで平和に過ごせる手助けをするという社員全員の目標があるようです。ただ金儲けをするのではない。誰かの何かの役に立つという心の満足を目指しているから進歩しているのだと思います。
みんなのため、世界のためを考えることが求められる時代に入っているのです。
皆さんが毎日拝読している樹妙の一つ一つの言葉の意味を理解し行動できることが将来、世界で活躍するための大きな力になる時代です。樹徳では大切な心のあり方を学んでもらっています。樹徳でしか得られない力を身につけるために頑張る年にしましょう。