第6回「医療倫理・医系進学講座」を開催しました

 

10月7日(水)に第6回「医療倫理・医系進学講座」を開催しました。医療系への進学を目指す中学1年生から高校1年生まで、50名の生徒が参加しました。
今回のテーマは「キュアとケア」です。キュアは病気を治すこと、ケアは看護や身の回りの世話、介助など、患者さんを支えることを指します。
かつての医療ではキュアが最も重要と考えられていました。一方のケアは副次的なものとされていました。ケアを専門とする職種はキュアの補助役のように見られていました。
しかし現代では、人々がかかる病気の中心が変わりました。糖尿病やがん、脳卒中の後遺症など、長く付き合っていく病気が多くなっています。病気を抱えながら生きることが当たり前になったのです。
そのため、患者さんが自分らしく充実した生活を送れるようにすることが大切になりました。これを「生活の質」(QOL)を高めるといいます。仕事や学校など社会に戻れるよう支えることも重要な課題です。こうしてケアは医療に欠かせない要素として見直されるようになりました。
今の医療はキュアとケアの両方から成り立っています。キュアを担う医師と、ケアを担う看護師・理学療法士(リハビリの専門職)・介護士の間に優劣はありません。医師もまた、患者さんの不安を和らげ生活の質を高めるためにケアに目を向ける必要があります。
当日の教室は満員でした。講師の問いかけに中学1年生も積極的に発言していました。医療に携わる人の役割について、学年を越えて考えを深める時間となりました。